2003年以降トゥームレイダーシリーズの開発を断続的に担当してきたクリスタル・ダイナミクスは、チーム再編の一環として、さらに約30名の開発職を解雇すると発表した。今回の削減は2025年に入って3度目となる開発陣の規模縮小であり、発表済みの新作『トゥームレイダー』に対するファンの懸念が再び高まり始めている。
クリスタル・ダイナミクス、再び開発職を削減
シリーズは30年近くにわたり長きにわたる成功を収めてきたが、クリスタル・ダイナミクスは8ヶ月足らずで3度目となる人員削減を発表した。公式LinkedInページの新着投稿によると、クリスタル・ダイナミクスは組織再編と将来計画の一環として、複数部門・プロジェクトからさらに約30名の雇用を削減した。プレイヤー向けセクションでは、従業員解雇という「苦渋の決断」がAmazon Gamesがパブリッシュする次回作『トゥームレイダー』の「最適化」につながると説明している。クリスタル・ダイナミクスは、解雇された従業員の離職支援のため、サポートとリソースを提供すると表明している。
クリスタル・ダイナミクスがスタジオから開発者30名近くを追加解雇
これは「主力タイトル『トゥームレイダー』の継続的な開発を最適化」するための「苦渋の決断」である。同スタジオは約2ヶ月前にも人数不明の開発者を解雇している pic.twitter.com/bkkHvYAlFk
— Shinobi602 (@shinobi602) 2025年11月13日
クリスタル・ダイナミクスにおける2025年最初のリストラは3月末近くに実施され、17名の雇用が失われた。ただし、具体的にどのプロジェクトが影響を受けたかは依然不明である。第二弾のリストラは8月に実施されたが、クリスタル・ダイナミクスはこの戦略的事業再編で削減された具体的な雇用数を開示しておらず、年間を通じた失職者数は不透明なままである。
8月のリストラは、2020年末に初めて発表された『パーフェクトダーク』リブート版のキャンセルと同時期に行われた。クリスタル・ダイナミクスとザ・イニシアチブが共同開発し、Xbox Series X|SおよびPC向けに発売予定だった本作は、10年以上の開発期間を経ていたと報じられており、開発中止の発表と同時にザ・イニシアチブは閉鎖された。アマゾンは最近、トゥームレイダーシリーズが同様の運命をたどらないことをファンに保証したが、この発表を受けたファンからは、元開発チームメンバーへの同情とトゥームレイダーシリーズの将来への懸念が表明されている。

