新たに発表された『Parasite Mutant』というゲームは、スクウェア・エニックスが1998年に発表したSFホラーゲーム『パラサイト・イヴ』から強い影響を受けているようだ。ファンは長年『パラサイト・イヴ』の公式リメイクを望んできたが、結局は今回のインディータイトルで満足せざるを得ないかもしれない。本作は精神的リメイクのような印象を与える。
90年代最高のホラーゲームの一つと評される『パラサイト・イヴ』は、このジャンルを形作る上で影響力のある作品として認知されている。このスクウェア・エニックスの名作の特徴は、ロールプレイング要素に重点を置いている点で、プレイヤーはプレイごとに異なるビルドを試すことができた。高い人気と批評家の称賛を得たにもかかわらず、『パラサイト・イヴ』のリメイクは公式に発表されておらず、ファンは『Parasite Mutant』のようなファン主導のプロジェクトに期待を寄せている。
『Parasite Mutant』は『パラサイト・イヴ』に着想を得たSFホラーゲーム
PCおよびPlayStation 5向けに発表された『Parasite Mutant』は2026年のリリースが予定されており、既にゲームプレイを紹介する発表トレーラーが公開されている。物語は超常現象の調査のため廃島に派遣された女性エージェントを追う。アニメ風のビジュアルを採用しつつも、その雰囲気、敵デザイン、特に戦闘システムは『パラサイト・イヴ』を強く彷彿とさせ、一部改良が加えられている。例えば、本作では「アクティブ・タイム・チェーン」システムを導入。これは90年代のJRPGで多用された古典的な「アクティブ・タイム・バトル」システムを現代風にアレンジしたものです。
発表された『パラサイトミュータント』のトレーラーを見た多くのファンは、これをスクウェア・エニックスの名作の精神的後継作と見なしている。本作が『パラサイト・イヴ』から明らかな影響を受けているにもかかわらず、ファンは類似点を気にしていないようだ。あるファンは「スクウェア・エニックスが『パラサイト・イヴ』シリーズへの復帰計画を発表しないなら、[私は]これをプレイするしかない」と記している。なお、公式『パラサイト・イヴ』リメイクの噂は長年流れているものの、開発元による正式発表は未だない。最新の噂は2025年2月に浮上し、リーク情報によるとスクウェア・エニックスが2月12日の「State of Play」プレゼンテーションで公式リメイクを発表する可能性があるとされる。
古典的ホラーゲームのファンなら、『Parasite Mutant』がスクウェア・エニックスの1998年作と比較される唯一のタイトルではないことも興味深いだろう。2025年7月には、インディータイトル『ハートワーム』も『パラサイト・イヴ』風ゲームと見なされたが、クラシックな『バイオハザード』シリーズ作品との共通点も多かった。このインディープロジェクトが、新たな『パラサイト・イヴ』体験を求めるファンの期待に応えるのか、それとも安っぽい模倣品として見捨てられるのかは、まだわからない。