Steamで最もウィッシュリスト登録されたゲームの一つ『Kingmakers』が無期限延期となった。正確な発売時期は不透明となったものの、開発元のRedemption Road Gamesは「近い将来のリリースを目指している」とファンに慰めを与え、待つ価値があると約束した。
2024年2月に初発表された『Kingmakers』は、中世の戦術と現代兵器を融合させたRTSとシューティングのハイブリッドというユニークなプロジェクトだ。SteamDBのデータによると、2025年10月初旬時点でValveストアのウィッシュリスト登録数第6位を記録している。Redemption Road Gamesはこれまで、10月8日をリリース日として公約していた。
さらなる磨きが必要との理由で『Kingmakers』が延期に
銃を携えた中世ゲームとして大きな期待を集めていた本作が、発売予定日のわずか数日前に延期となった。Redemption Roadは10月3日のツイートで延期を発表し、Kingmakersを待ちわびるファンに謝罪した。「期待を裏切り申し訳ありません」と公式声明は述べている。インディー開発者は、さらなる磨きをかける必要性を延期理由として挙げるとともに、デビュー作が目指す野心的な目標を改めて強調した。
開発者からのメッセージ: pic.twitter.com/FsNGbVKBAc
— Kingmakers ⚔️ (@Kingmakers_Game) 2025年10月3日
Redemption Roadによれば、『Kingmakers』はUnreal Engine 4のコードベースを「限界まで押し上げ」、数千の戦闘員が存在する大規模マップ、シームレスなドロップイン協力プレイ、そして複雑なダメージ・破壊システムの基盤となる精巧な物理演算を実現している。同時に、スタジオは中級PCでも60fpsを達成可能な高度に最適化された体験の創出を目指している。これらの高邁な目標は達成が困難であることが判明し、新たに発表された延期につながった。しかしRedemption Roadは、技術目標がこれほど野心的なのは「技術的限界に挑戦するためにこの業界に入った」エンジニアがチームの80%を占めるからだと述べ、全分野での達成に自信を示している。
延期がファンにとって残念なことは確かだが、開発者の声明から、今回の延期は重大な問題によるものではないことがうかがえる。磨きをかけるだけで済むのであれば、キングメイカーズは間もなく新たなリリース日を迎えるかもしれない。以前発表された通り、本作はSteam早期アクセスプログラムを通じてローンチ予定であり、これによりリデンプション・ロードはプレイヤーのフィードバックと追加資金を得て、最終的な1.0リリースに向けてゲームを磨き上げることができる。
キングメイカーズは設定だけでなくジャンルも融合しており、リアルタイムストラテジーとサードパーソンシューティングゲームの混合と評されている。オランダ拠点のtinyBuildが発売を担当するが、正式な価格は未定だ。PC以外のプラットフォームについては現時点で未発表である。