生産終了した初代Steamコントローラーの発売10周年を迎え、Valveが新型を発表するという噂が再び浮上している。信頼できる内部情報筋によると、新型周辺機器のデザインに関する情報を入手したという。情報源はまた、Valveが近く新型Steamコントローラーを公表すると主張しているが、具体的な日付は明かされていない。
2025年はSteam関連ハードウェアに関する複数の噂が流れている。Valveは近い将来「Steam Frame」と呼ばれる可能性のあるワイヤレスVRゲーミングヘッドセットを発表するとの見方もある。今回、人気のSteam Deckのデザインに着想を得た改良版Steamコントローラーが同時に発表される可能性が出てきた。
リーク情報:Steamコントローラーは分厚いデザイン、複数の主要機能を搭載
新型Steamコントローラーは発売時にこの外観になる
シンプルなキャップセンス機能を使って、手がハンドルからどれだけ離れているかも検知できると聞いたよ。インデックスコントローラーと似てるけど、グリップでは指全体を追跡するわけじゃないんだ。pic.twitter.com/loIqpJb0YZ
— Brad Lynch (@SadlyItsBradley) 2025年11月9日
2024年に新型Steamコントローラーの存在を初めてほのめかしたValve内部関係者ブラッド・リンチが、Twitterで同コントローラーのデザインに関する情報を明らかにした。リンチは、プラットフォームで共有された画像は実際のコントローラーの写真ではなく、自身が実際に目にしたプロトタイプを基にAIが生成した近似画像であると説明した。画像には、2つのジョイスティック、中央のSteamボタン、そしてSteam Deckの影響が明らかなデュアルトラックパッドを備えた、大きく分厚いコントローラーが描かれている。
Twitterのコメント欄では、この新型Steamコントローラーが、その巨大なサイズで悪名高い旧式Xboxコントローラー「The Duke」と比較される声がすぐに上がった。Steam Deckとの類似性を称賛する声がある一方、大きすぎると感じるユーザーや、2つのタッチパッド搭載を嫌う声も上がった。あるコメントが「Valveはいつ正式に新デザインを発表するのか」と問うと、リンチは「発表まであと一歩のところ」と回答。デザイン公開に加え、リンチは「シンプルなキャパシティブセンサー機能で、手がグリップからどれだけ離れているかを検知できる」と明かした。「キャパセンス」は「静電容量式センサー」の略称で、最近アップデートされたSteam Deckも搭載している。リンチは「グリップ部分での完全な指追跡ではない」と説明し、ジャイロスコープ動作に利用可能なより基本的なバージョンだと補足した。
Valveが初代Steamコントローラーの製造を中止してから5年余り、新型開発の噂が流れ始めてから1年が経過している。リンチ氏の主張通り発売が間近であれば、この新型コントローラーはSteam Frame VRヘッドセットと共に、早ければ2025年の年末商戦期にリリースされる可能性がある。そうなれば改良版Steamコントローラーは、今年のゲーマーたちのクリスマスリストで人気商品となるだろう。

