『Silent Road』は、自殺の名所として知られる日本の僻地の森林地帯を舞台にタクシー運転手を操作する、新たに発表されたSteamホラーゲームです。2026年のSteamリリースを目指す本作の設定は、近年特に賛否両論を呼んだ『零』シリーズの一作と共通点が見られます。
『サイレントロード』はスペイン・カタルーニャを拠点とするインディースタジオ「エンドフレイム」の最新作。2019年設立の同社は、2022年に発表したデビュー作『イカイ』で知られる。同作は封建時代の日本を舞台に、過去の亡霊と闘う巫女を描いた心理ホラー体験作品だ。批評家の評価は分かれたものの、『Ikai』は日本の民間伝承に着想を得た現代ホラーゲームの中でも最も恐ろしい作品の一つとして評価を確立している。その理由の一つは、脆弱性への焦点と多様なモンスターデザインにある。
『Silent Road』が夜勤タクシー運転を悪夢の燃料に変える
エンドフレイムが再び和風ホラーゲームに挑戦するが、今回は現代設定を選択した。同スタジオが新たに発表した『サイレントロード』では、プレイヤーは幽霊の森地域でタクシー運転手として活動する。この森は西洋で「自殺の森」として知られる青木ヶ原樹海に着想を得たようだ。この設定は、コーエーテクモの2014年発売の賛否両論を呼んだサバイバルホラー『零~黒水の乙女~』と共通している。移動手段は主に運転だが、乗客の乗降時には車外に出ることも可能だ。開発者によれば、車外に出る行為は決して安全とは言えないという。
『サイレントロード』の核となるゲームプレイループは、人里離れた村や霧に覆われた山道を通り、見知らぬ人々を送迎することにある。各乗車は独自の心理テストとして機能する。短い会話、車外での任意の停車、環境からの手がかりを通じて、森に潜む謎が徐々に明らかになっていくとエンドフレイムは説明する。構造はシンプルながら反復に適しており、開発者は繰り返し登場する乗客の行動を次第に不気味にエスカレートさせ、最終的に本格的なホラーへと発展させるといったコンテンツ実験の余地を残している。こうした段階的な積み重ねによって一見平凡な設定が深く不安を誘うものへと変貌する手法は、『Ikai』を記憶に残る作品にした要素でもあった。
エンドフレイムが最新発表と同時に公開した34秒のティーザー映像は、主にゲームプレイ映像で構成されている。不気味なものから露骨に恐ろしいものまで、様々なシーンを素早く断続的に繋ぎ合わせ、ゲームキーアートにも登場する幽霊らしき存在によるジャンプスケアも1つ含まれている。このプロモ映像が完成品を代表するならば、『サイレントロード』はスペクタクルよりも雰囲気を優先した抑制的なトーンを採用し、グラフィックな描写ではなく暗示に頼ってプレイヤーを不安に陥れるだろう。ゲームが意図的に作り出した空白をプレイヤーの想像力が埋めていくのだ。
「私たちは常に日本のホラーを愛してきました。静かな緊張感、その雰囲気、そして終わっても長く心に残るその手法を」と、エンドフレイムの共同創設者ローラ・リポルとギレム・トラビラは声明で述べた。「『サイレントロード』はその愛から生まれました」 共同創設者らは、この新作タイトルを「表面の下に何か深いものを秘めた」Jホラーの感性に根ざした恐怖体験と表現している。
私たちは常に日本のホラーを愛してきました。静かな緊張感、その雰囲気、そして終わってからずっと心に残り続けるその感覚を。Silent Roadはその愛から生まれました。
サイレントロードは現在2026年のリリースを目指しており、Endflameはより具体的な発売時期をまだ明らかにしていない。デモ版は現在開発中で、公開されたばかりのサイレントロードSteamページで初公開される予定であり、これによりゲームのウィッシュリスト登録が可能となった。この心理ホラータイトルは現時点でPC版のみが確認されている。スペインの開発会社の実績から判断すると、現時点では追加の移植は計画されていない可能性がある。 Silent RoadはEndflameにとって3作目のタイトルとなる。『Ikai』の他に、同スタジオは2025年6月にSteamでリリースされた心地よいパズルゲーム『Instants』も手掛けています。

