元ゲーム開発者のSNSプロフィールから新たな情報がリークされたことを受け、『スパイロ・ザ・ドラゴン』が復活する可能性が出てきた。スパイロは2018年末に『Spyro Reignited Trilogy』で復帰したものの、アクティビジョンやトイズ・フォー・ボブからはその後新作が発表されていない。
初代『スパイロ・ザ・ドラゴン』は1998年9月にプレイステーションで発売された。続編『スパイロ2 リプトの怒り』と『スパイロ:龍年』はそれぞれ1999年、2000年にリリースされている。スパイロシリーズは当初インソムニアック・ゲームズが開発を担当したが、2000年代にはユーロコムやクローム・スタジオなど他スタジオも開発に関わり、2018年にトイズ・フォー・ボブが引き継いだ。トイズ・フォー・ボブの直近3作品は『スパイロ・リネイテッド・トリロジー』、『クラッシュ・バンディクー4 タイム・アバウト・タイム』、『クラッシュ チーム ランブル』である。これまでに発売されたスパイロゲームの大半は3Dプラットフォーマーであり、紫のドラゴンである主人公が滑空や突進で様々な障害物を突破したり、炎の息で敵を焼き払ったりする内容だった。スパイロはクラッシュ・バンディクーらと並び、最も記憶に残るプレイステーションのマスコットキャラクターの一人と広く認識されている。
元トイズ・フォー・ボブ社員のプロフィールがスパイロファンに希望を与える
スパイロの新作プロジェクトに関する噂はあくまで噂として受け止めるべきだが、最近発見されたLinkedInプロフィールがファンに一筋の希望をもたらすかもしれない。コンテンツクリエイター「Canadian Guy Eh」が12月23日に公開したYouTube動画によると、2022年から2024年までToys for Bobでシニアコンセプトアーティストを務めたドナルド・ヤトミ氏のLinkedInページには、在籍中の主な貢献として『スパイロ』と『コール オブ デューティ』シリーズが記載されていた。トイズ・フォー・ボブ入社前、ヤトミはソニー子会社のベンド・スタジオに10年以上在籍し、主任コンセプトアーティストとして、また2019年発売のアクションタイトル『デイズ・ゴーン』のアートディレクターを務めた。プロフィールに記載された専門分野には、ゲーム環境のアートディレクションやキャラクターデザインが含まれる。ヤトミは2024年初頭にトイズ・フォー・ボブから解雇された。特筆すべきは、トイズ・フォー・ボブが2024年2月に独立スタジオとなったものの、矢富氏の在籍期間は同スタジオがアクティビジョン・ブリザードの子会社であった時期に遡る点である。
さらに、トイズ・フォー・ボブの独立は、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収が最終決定した数か月後に行われた。この買収には推定総額687億ドルが投じられた。独立後のスタジオとなったトイズ・フォー・ボブは、2024年5月にXbox Game Studiosと新たなゲーム開発に関する契約を締結した。しかし、次期プロジェクトについてはソーシャルメディア上で沈黙を保っている。
次期スパイロゲームはいつ公開されるのか?
推測の域を出ないが、次期スパイロ作品の発表が期待される時期はそう遠くない。Xbox Game Studiosのマット・ブーティ社長によれば、2026年1月中にXbox Developer Directの開催が予定されている。次回のXbox Developer Directの内容はマイクロソフトによってほぼ秘密にされているが、ブーティは「2026年発表のXbox向け新作情報を網羅するには複数回の配信が必要になる可能性がある」と述べている。現時点で次回のXbox放送で発表が確定しているスタジオは、『フォルツァ ホライゾン』や『フェイブル』シリーズの開発元であるプレイグラウンド・スタジオのみ。ただし、Xboxの計画に関する追加情報は明らかにされなかった。
一方、スパイロシリーズに興味を持つファンは、2025年Steamウィンターセール期間中に『スパイロ・リイグナイトトリロジー』をわずか13.99ドルで購入できる。紫のドラゴンがいつ再び脚光を浴びるのか、そしてトイズ・フォー・ボブの次回作がファンの待ち望んでいたものとなるかは、まだ見通せない。

