ホワイトハウスは現在進行中のイラン攻撃を宣伝するため、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』のゲームプレイ映像と実世界の軍事映像を組み合わせた動画を公開し、ネット上で激しい反発を招いている。トランプ政権が公式コミュニケーションでビデオゲームの映像を使用するのは今回が初めてだが、ビデオゲーム映像を公式コミュニケーションに利用した事例はこれまでも複数ある。
米国とイスラエルは2月28日からイランへの共同攻撃を継続している。ワシントン当局者は攻撃の正当化として複数の理由を提示した。最も頻繁に挙げられた理由の一つは、イランが核計画を再開し、米国を攻撃可能な長距離ミサイルを開発しているという主張だった。米情報機関の情報を引用する者もいたが、具体的な根拠は示されなかった。トランプ大統領は攻撃開始4日前の2026年一般教書演説で「ミッドナイト・ハンマー作戦後、彼らは核兵器を含む兵器計画の再建を試みるなと警告された。にもかかわらず、彼らは継続している」と述べた。ミッドナイト・ハンマーとは、2025年6月に米国がイランに対して行った一連の攻撃を指す。
ホワイトハウス、イラン攻撃映像に『コール オブ デューティ』映像とチャイルディッシュ・ガンビーノ楽曲を合成
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— The White House (@WhiteHouse) 2026年3月4日
3月4日、ホワイトハウスの公式Xアカウントは、イランの軍事目標に対する攻撃を示す非機密映像を主に構成した66秒のクリップを共有し、「赤、白、青の恩恵」とキャプションを付けた。動画は2023年発売のシューティングゲーム『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』のゲームプレイ映像から始まり、マッチ終了を意味するMGBキルストリークの起動を描写している。モンタージュ全体はチャイルディッシュ・ガンビーノの2011年デビューシングル『Bonfire』のビートに合わせて展開される。
トランプ政権のイラン関連投稿はSNS上で激しい反発を招いた。「パロディアカウントなら見事だっただろう」とあるRedditユーザーは3月5日に書き込み、「残念ながらこれは現実であり、政府最高レベルのプロ意識の欠如だ」と続けた。元のX投稿には「気まずい」「不適切」など様々な反応が寄せられた。特にゲームで軍事行動を宣伝する手法に批判が集まり、「真剣さに欠ける」との指摘が相次いだ。あるTwitterユーザーは「ゲーム?それが君たちの認識か?」と疑問を呈し、同様の感情を代弁した。
元『コール オブ デューティ』開発者がホワイトハウスのイラン投稿を批判
元『コール オブ デューティ』開発者のチャンス・グラスコはホワイトハウスの投稿を批判したが、驚きはしていないと述べた。「リスポーン設立後にアクティビジョンが買収した後、次のCoDを『イランがイスラエルを攻撃する』内容にせよという非常に気まずい圧力をアクティビジョンから受けたことを覚えている」と、この業界のベテランはXに記した。インフィニティ・ウォードの創設メンバーであるグラスコは、スタジオ開発者の大半がこの構想に「嫌悪感を抱いた」と説明。結局この案は却下されたという。彼が言及した「リスポーン後」の時期は、この逸話が2010年かその直後に起きたことを示唆している。
ホワイトハウスのイラン動画に対するネット上の反応は否定的な意見が優勢だが、異論も少なくない。現政権支持者ではないと自認するネットユーザーでさえ、「コール オブ デューティ」シリーズが長年米軍を美化してきたと指摘し、今回の投稿もその点で特に異なるとは思わないと主張している。とはいえ、「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3」のようなタイトルを公的メッセージで使用する姿勢は、トランプ大統領が現実の暴力をビデオゲームのせいにしてきた実績と明らかに矛盾している。アクティビジョン社または親会社マイクロソフトが、ホワイトハウスの広報活動における『モダン・ウォーフェア3』映像の使用を許可したかは不明だ。トランプ政権が『コール オブ デューティ』の映像を使用するのは今回が初めてだが、過去にマイクロソフト傘下の『マインクラフト』や複数の『ヘイロー』シリーズを含む他ゲーム映像を引用した実績がある。マイクロソフトは過去に、政府による自社ゲームの利用についてコメントを控えてきた。ロイター通信が3月5日に推定したところによると、中東で続く敵対行為により、主にイラン側で1,200人以上の死傷者が出ている。2026年3月上旬にはクウェートで米軍兵士6名が死亡した。

