『Deus Ex Remastered』のPCシステム要件が正式発表され、その高さに一部のファンは完全に不意を突かれ、衝撃からあからさまな嘲笑まで様々な反応を引き起こしている。現状では、『Deus Ex』シリーズで最も見栄えの良い作品と評される前作よりも、はるかに高性能なPCを要求する見込みだ。
初代『Deus Ex』の現代化版が、最新のPlayStation Showcaseで正式発表された。9月24日のイベントでは、ゲームのグラフィック改良点を紹介する短いティーザートレーラーが公開され、リマスター版の開発をAspyr Mediaが担当することが確認された。
『デウスエクス リマスタード』のPC要件と「醜い」グラフィックにファン困惑
その後間もなく、Deus Ex Remastered Steamページが公開され、PCのシステム要件が明らかになった。その高さに一部の熱心なファンが驚いている。推奨スペックには、16GBのRAM、5年以内のハイエンドCPU、そしてGeForce RTX 2080またはRadeon RX 6750(それぞれ8GBと12GBのVRAMを搭載)のいずれかのGPUが含まれている。一部のファンはこれを「冗談」と呼んでおり、特にリマスター版のグラフィックが賛否両論を呼んでいる現状を踏まえると尚更だ。確かにオリジナルより高解像度ではあるものの、近代化された本作は不気味なほど滑らかなキャラクターモデルや過剰な光沢表面が批判を浴びており、SNSユーザーの中には「醜い」と断じる声さえ上がっている。
参考までに、推奨スペックは『Mankind Divided』よりも高い https://t.co/ P4N4gPIvsT pic.twitter.com/opaXUirKFn
— Mab – Working on ETOS (@Mab_Devv) 2025年9月27日
リマスター版のシステム要件は、シリーズ最高峰のグラフィックと評される2016年作『Deus Ex: Mankind Divided』を大幅に上回っている。レイトレーシングやパストレーシングといった最新の光レンダリング技術が、このゲームが要求する比較的高いスペックを説明できる可能性はあるものの、Steamページも発表トレーラーも、そうした技術が実装されていることには一切言及していない。Deus Ex Remasteredの最低スペックと推奨スペックの差が異常に大きいことも、一部で疑問視されている。
リマスター版の価格が29.99ドル(予約購入時は26.99ドル)であること、そしてオリジナルの『Deus Ex』が今なお高い完成度を保ち、現代の感覚に合う数多くのMODをサポートしている事実を踏まえ、一部のファンは当分の間、新作を購入するつもりはないと表明している。批判の的となっている画質の奇妙さは、開発者側では未確認ながら業界で広く採用されているAIアップスケーリング技術、特に低予算プロジェクトで多用される手法に起因している可能性がある。
『Deus Ex Remastered』は2026年2月5日に発売予定。PS5、Xbox One、Xbox Series X/S、Nintendo Switch、PCでプレイ可能となる。エンブレイサー・グループが2024年初頭に次期メインシリーズ『Deus Ex』の開発中止を発表したため、当面の間、この象徴的なサイバーパンクシリーズからファンが期待できるのはリマスター版だけとなるだろう。