カオス・マニュファクチャリングは、侍スペースオペラと称されるシングルプレイヤーキャラクターアクションゲーム『SOL Shogunate』を発表した。PCおよびコンソール向けに開発中の本作は、『ステラブレード』を彷彿とさせる要素が見受けられる。
カオス・マニュファクチャリングは、CD Projekt Redの元グローバルブランドディレクターであり、Skydance Interactiveの元マーケティング&パブリッシング担当上級副社長であるガイ・コスタンティーニが共同設立し率いる新スタジオである。『SOL Shogunate』は、2025年12月4日に開催されたショーケース「PC Gaming Show: Most Wanted」において、同社のデビュータイトルとして発表された。これは2025年最後のゲームイベントの一つであった。
『SOL Shogunate』公開トレーラーが鮮やかな宇宙封建時代の世界観を披露
本作の発表トレーラーは、ハードSFと日本の封建制度を融合させた独特の舞台設定を紹介している。タイトルにもなっている「SOL将軍府」は、太陽系にまたがる多惑星帝国として描かれており、その中には植民地化された月も含まれ、本作の重要な部分がそこで展開される。トレーラーの中盤では、回転式人工重力を利用した巨大な車輪型宇宙ステーションが登場する。NASAのスタンフォード・トーラス設計を基にしたと思われるこの構造物は、マット・デイモンとジョディ・フォスター主演の2013年SF映画『エリジウム』に登場する同名ステーションを想起させるが、桜の花など日本の美的要素が加えられている。
『SOL Shogunate』が紡ぐ復讐の物語
本作の核心は復讐の物語である。プレイヤーは「かつて強大な武士家の後継者」と称されるユズキとなり、敵対する一族に虐殺された一族の復讐を果たすため、責任者たちを狩り「星々を彼らの血で染め上げる」ことを目指す。復讐の旅路で彼女は人間やロボットなど様々な敵と対峙する。後者のグループでは、公開トレーラーで巨大なロボット蜘蛛が登場し、ボス戦として描かれている。
SOL Shogunateが約束する豊富な選択肢の戦闘、ダイナミックな音楽など
SF設定、三人称視点、高速戦闘、RPG要素、剣を振るうヒロインといった点で、『SOL Shogunate』は『Stellar Blade』と多くの共通点を持つように見える。ただし両作品の類似性が表面的なものにとどまらないかは、現時点では判断が難しい。しかし戦闘システムに関しては、『SOL Shogunate』はソウルライク体験というより、高いスキル天井とRPG要素を備えたキャラクターアクションゲームに近いようだ。主人公ユズキは複数の武器を装備可能で、それぞれ固有の技セットを持ち、状況に応じて属性効果で強化できる。さらにスキルツリーでは攻撃力や防御力の強化に加え、視界拡大といった利便性向上機能も選択可能だ。
こうした要素から、本作は一定のビルドの多様性を提供すると予想される。ただし武器や強化ルートに関わらず、戦闘の核となる体験はスピードに重点が置かれているようだ。プレイヤーの行動に応じて変化するダイナミックな音楽も実装が確認されており、少なくとも敵の弱点を探り出し突くことを前提に設計された多段階ボス戦では採用される。SOL Shogunateサウンドトラックへの参加アーティストとして、日本のポップロックバンドAliAが最初に発表されました。追加アーティストは後日発表予定です。最後に確認されたゲームの詳細は移動手段に関するもので、開発者によればユズキは機械式の馬とモノサイクルの両方を使用して月面を移動できるとのことです。
『SOL Shogunate』の発売時期に関する情報は乏しい
SOL Shogunateの発売日は現時点で未定です。Chaos Manufacturing関連サイトおよびGame Rantが調査したCEOガイ・コスタンティーニのLinkedIn経歴によれば、本作の開発は2023年頃から開始されています。中規模から大規模なゲーム制作には通常約5年を要するため、SOL Shogunateが近い将来に市場に登場する可能性は低いと考えられます。発売時期に関する情報がほぼ皆無であることも、この見解を裏付けています。Chaos Manufacturingは、デビュー作となる本作がPCとコンソールの両プラットフォーム向けに開発中であると述べています。ただし具体的なコンソールプラットフォームは未確定で、 SOL Shogunate は現時点でSteamのみに掲載されている。

